
飲食店オリジナルのドレッシングを商品化する際、味やレシピ以上に重要になるのが「充填温度」と「ボトル(容器)の相性」です。
充填温度は、安全性や賞味期限、風味の変化だけでなく、使用できる容器素材や製造コストにも大きく影響します。
本記事では、
- 常温充填
- 約60〜65℃での加熱充填
- 約80〜85℃の高温充填
それぞれのメリット・デメリットを整理し、ドレッシング商品化で失敗しないために、ボトル選定との関係をわかりやすく解説します。
充填温度がドレッシング商品化に与える影響とは
ドレッシングは油脂・酸・糖類・香辛料などを含む複合食品です。
そのため、充填時の温度によって以下が大きく変わります。
- 微生物リスク(安全性)
- 保存性・賞味期限設計
- 風味や色調の変化
- 使用できる容器素材(PET/PP/ガラスなど)
- 製造コスト・設備条件
PAOボトル館では、まずは、それぞれの充填方式を個別に見ていきます。
常温充填の特徴
製品を加熱せず、常温のまま容器に充填する方法です。
酸性度が高いドレッシングや、冷蔵流通を前提とした商品で採用されることがあります。
メリット
- 風味・香りを最も保持しやすい
加熱を行わないため、揮発性の香り成分や素材本来の味が変化しにくい。 - 熱に弱い成分への影響が少ない
ビタミン類など、加熱で変性しやすい成分の保持に有利。 - 製造コストを抑えやすい
加熱・冷却工程が不要なため、設備・エネルギーコストが低い。
デメリット
- 微生物管理のハードルが高い
加熱殺菌を行わないため、衛生管理・保存料設計・流通温度管理が重要。 - 賞味期限が短くなりやすい
多くの場合、冷蔵保存が前提となり、常温流通には不向き。
向いているケース
- 店舗販売中心
- 冷蔵管理が可能
- 「フレッシュ感」を最大限に訴求したい商品
常温ボトルの売れ筋商品
約60〜65℃での加熱充填の特徴
製品を60〜65℃程度まで加熱して充填する方法です。
常温充填より安全性を高めつつ、風味への影響を抑えたい場合に検討されます。
メリット
- 常温充填より微生物リスクを低減できる
- 高温充填より風味劣化が少ない
- 製品安定性と品質保持のバランスが取りやすい
デメリット
- 完全な殺菌条件にはならない場合がある
微生物制御はpHや配合条件と組み合わせた設計が必須。 - 加熱管理が必要になる
常温充填より工程管理・設備要件が増える。
向いているケース
- 風味と安全性のバランスを重視
- 保存期間をある程度確保したい
- OEM製造で中温加熱ラインを使用する場合
準耐熱ボトルの売れ筋商品
約80〜85℃の高温充填の特徴
製品を80〜85℃前後まで加熱した状態で充填・密封する方式です。
市販ドレッシングや業務用製品で多く採用されています。
メリット
- 安全性が最も高い
内容物と同時に容器内面も高温処理され、微生物リスクを大幅に低減。 - 賞味期限を長く設計しやすい
保存料を抑えつつ、安定した品質を維持しやすい。 - 流通条件の自由度が高い
冷蔵・常温どちらにも対応しやすい。
デメリット
- 風味や香りが変化しやすい
高温加熱により、香味成分や色調が変わる可能性がある。 - 容器選定が限定される
耐熱性のあるPET、PP、ガラスなどが必要。 - 製造コストが高くなる
加熱・冷却工程が必須。
向いているケース
- EC販売・卸販売
- 長期保存・安定供給が必要
- 市販商品としての信頼性を重視
充填温度とボトル選定は必ずセットで考える
充填温度は後から自由に変えられるものではなく、製造ラインや流通設計とも密接に関わります。
そのため、容器選定は「使いたいボトル」から考えるのではなく、「どの充填温度・販売形態にするか」を起点に検討することが、商品化で失敗しないための重要なポイントです。
| 充填温度 | 主な使用容器 |
|---|---|
| 常温 | PET |
| 60〜65℃ | 準耐熱PET、PP、ガラス |
| 80〜85℃ | 耐熱PET、PP、ガラス |
まとめ|ドレッシング商品化に適したボトル選びについて
ドレッシングの商品化では、レシピ × 充填温度 × ボトル設計 × 流通条件を一体で考えることが成功の鍵です。
- フレッシュ感を重視する場合:常温充填
- 風味と安定性のバランスを取りたい場合:60〜65℃での加熱充填
- 安全性・保存性を最優先する場合:80〜85℃の高温充填
充填温度や保存設計に合ったボトルを選ぶことで、品質の再現性や流通時の安定性も高まります。
耐熱性の有無や容量、キャップ仕様によって採用できる充填方式は異なるため、充填条件と容器は必ずセットで検討しましょう。
PAOボトル館では、常温充填から高温充填まで対応できるドレッシング向けボトルを取り扱っています。
60~65℃まで充填可能なボトルを準耐熱、80~85℃までのボトルを耐熱ボトルとしてご紹介しております。
容量や単価、カテゴリー別に検索もできますので、商品設計に合ったボトル選びの参考としてご活用ください。













