PAOボトル館、カテゴリー広口瓶には、「ツイストキャップ」と「スクリューキャップ(ネジキャップとも呼ばれる)」の2種類があります。
これらは見た目も機能も少し異なり、使用環境・製品要件に応じて使い分けることが重要です。
以下に特徴・利点・注意点をまとめしました。
1. 構造と特徴の比較




| 項目 | ツイストキャップ | スクリュー(ネジ)キャップ |
|---|---|---|
| 締め方 | 内側のラグ(爪)を瓶のネジ部に巻き込むように締める方式 | キャップの外周にネジ(ねじ山)を切り、キャップをねじ込む方式 |
| 適用温度帯 | 高温殺菌・ホットフィル対応が多い | 常温充填に適する |
| キャップ板厚 | 薄型が可能(軽量化・コスト抑制) | 厚みがあるものが多く、剛性が高め |
| バリエーション | 種類・色・形などの選択肢が豊富 | 剛性が高く実用的 |
| 締め付けのシビアさ | 微妙なトルク調整が求められ、巻締め条件に敏感 | 締め付け条件がやや寛容。 ミスの影響が出にくい傾向がある |
| 開閉のしやすさ | “ひねるだけ”で開閉できる操作性が高い | 締めすぎや脱気処理後には開けにくくなることもある |
| 弱点 | 締め不足で緩み・漏れ、締め過ぎでキャップ破損のリスクあり。内圧変動でゆるむことも | 脱気処理後、固くなることがある。ストッパーが無いタイプでは締め具合の視認性が低い |
2. 使用環境での選び方
内容物や製造工程に応じて、適したキャップの種類を選ぶことが大切です。
常温充填の場合
スクリューキャップの方が扱いやすく、トルク管理が容易です。気圧変動が少ない製品では安定して使用できます。
高温殺菌を行う場合
ツイストキャップが適しています。ラグ構造により密封性を高く保ち、内圧にも対応できます。
ただし、キャッピングトルクの調整が重要です。
3. トラブル防止の観点での注意点
キャップの締付けや内圧など、工程ごとの管理で防げるトラブルも多くあります。
巻締力の最適化
ツイストキャップでは、巻締めが弱すぎると緩み・漏れ、強すぎるとキャップ破損や密封不良を招くため、適切なトルク設定が必要です。
内圧変動の影響
ツイストキャップは内圧が上昇すると自然にゆるむことがある点を留意してください。
視認性・巻締具合の判断
スクリューキャップではストッパーやキャップ構造に頼らないタイプだと、締め具合を目視で判断しにくいケースがあります。適切なチェック手法を併用するのが望ましいです。
開封性
脱気処理や過度な締め付け後、スクリューキャップは開封が困難になることがあります。一方ツイストキャップは比較的開けやすい設計がなされていることが多いです。
用途に合わせた容器選びをサポート致します
ツイストキャップとスクリューキャップにはそれぞれ適した使用条件があります。
PAOボトル館では、用途に応じた最適なキャップ・容器の選定をお手伝いしています。
お気軽に下記のリンクよりお問い合わせ下さいませ。





