煮沸消毒の基本|食品用ガラス瓶の準備と注意点

瓶詰にした食品を長期保存させるには、「煮沸」と「脱気」という2つの工程が基本となります。

なかでも、使用前のガラス瓶を清潔な状態に整える煮沸消毒は、最初に行う重要な工程です。

この記事では、食品用ガラス瓶に行う煮沸消毒の目的や注意点、具体的な手順を整理して解説します。

食品用ガラス瓶に煮沸消毒が必要な理由

ガラス瓶は高温で成形され、検査後に段ボールへ箱詰めされて出荷されます。

しかし、段ボールの紙粉や埃を防ぐ密閉梱包ではなく、流通や保管の過程で微細な汚れが付着する場合があります。また、保管中に表面に軽微な曇りが生じることもあります。

そのため、食品に使用するガラス瓶は、内容物を詰める前に必ず洗浄と消毒を行ってください。

消毒方法には、一般的には煮沸やスチームによる熱殺菌があり、内容物に合わせた消毒が必要となります。

煮沸消毒とは|基本的な考え方と注意点

「煮沸消毒」(しゃふつしょうどく)とは、鍋に容器を入れ、熱湯で一定時間ぐつぐつ煮て除菌する消毒方法です。

一般的には、80℃以上で10分以上加熱したものを煮沸消毒と呼びます。

食品や容器の表面には、目に見えない菌が付着している場合があります。多くの菌は熱に弱いため、一定時間の加熱を行うことで、菌数を減らすことが可能です。

煮沸消毒を行う際は、容器全体がしっかり湯に浸かっていること、加熱時間を守ることが重要です。

消毒が不十分な場合や、瓶の内部に空気が残っている状態では、食品が傷みやすくなる原因にもなります。

また、耐熱性のないガラス容器や、プラスチック、メラミン素材、木製品、革製品などは、煮沸消毒には適していません。

必ず容器の素材を確認したうえで行いましょう。

ガラス瓶の煮沸消毒の手順

用意するもの

  • 消毒する容器がすっぽり入る大きさの鍋
  • 清潔な布巾、キッチンペーパー
  • トングまたは菜箸

①鍋に瓶を入れる

鍋底に瓶を並べていれ、瓶が完全に浸るくらいの水を入れて、沸騰させます。

瓶は急激な温度差(40℃以上)に弱く割れてしまう可能性があるので、必ず水の状態から鍋に入れて、徐々に温度を上げていきます。

煮沸中に瓶が動いて割れるのを防ぐため、鍋底に布巾やすのこを敷くのがおすすめです。

②煮沸する

沸騰後は弱火にし、10分程度煮沸します。

③瓶を取り出して乾燥させる

トングや菜箸で瓶を取り出し、清潔な布巾またはキッチンペーパーの上に逆さに置き、自然乾燥させます。

少し水気がついているかもしれませんが、布巾では拭かずに自然乾燥させるのがポイントです。

これは、拭いたときに菌が付着するなどのリスクを減らすためです。この時やけどに十分注意してください。

ツイストキャップなどの金属キャップを煮沸する場合は、長時間の煮沸消毒をすると変形・錆の原因となります。

そのため、短時間お湯をくぐらせる熱湯消毒がおすすめです。煮沸消毒は以上で終了です。

長期保存のために必要な次の工程「脱気」

煮沸消毒は、瓶詰食品を安全に保存するための基本工程のひとつです。そのうえで、瓶の中の空気を抜き、真空状態にすることで、保存期間を延ばすことができます。

煮沸での消毒を行い、瓶を真空状態にできれば、その食品は約6か月から1年未満の保存ができると言われています。

脱気の具体的な方法や注意点については、以下の記事で詳しく解説しています。

ガラス瓶選びも、食品保存の大切なポイント

煮沸消毒や脱気といった工程に加え、用途に合ったガラス瓶を選ぶことも、食品を安全に届けるためには欠かせません。

内容量や形状、キャップの種類によって、使いやすさや保存性は大きく変わります。

パオボトル館では、ドレッシング販売に適したガラスボトルをはじめ、用途に応じたボトルを幅広く取り揃えています。

容量や単価からも検索できますので、目的に合った容器選びにぜひご活用ください。

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